中華料理の味の決め手であるウェイパーがないと、料理が物足りなく感じますよね。でも、使いたい時に限って切らしていることがあります。そんな時、どう対処するのが良いでしょうか。
この記事では、ウェイパーがない場合の代用品をご紹介します。これらを使えば、中華料理の味を引き立てることができます。
ウェイパーとはどんな調味料?
ウェイパー(味覇)は、中華料理に欠かせない魔法のような調味料です。これ一つあれば、家庭でもプロの味が出せます。日本人の味覚に合わせて開発された、濃厚な旨味のある調味料なんです。
ウェイパーの成分とは?
ウェイパーには、鶏肉と豚肉のエキス、野菜のエキス、塩、動物性油脂、砂糖、乳糖、小麦粉、香辛料、そしてアミノ酸等の調味料が絶妙にバランス良く配合されています。
ウェイパーの使い方
ウェイパーは、中華料理において多彩な用途を持ちます。野菜や魚介類を使った薄味の炒めものや蒸しものに特に適しており、広東料理の清涼感あふれる味付けには不可欠です。
四川料理で見られるような、唐辛子や山椒を用いた辛味の強い料理、豚肉や羊肉、鴨を使った肉料理、そして餃子や肉まんなどの人気メニューにも幅広く使われます。
塩味が強くて味わい深い北京料理の揚げ物や炒め物、めん類、そして上海料理の素材の風味を生かした淡白な料理にも、ウェイパーは中華料理の調味料として頻繁に用いられています。
中国料理にはさまざまな種類が存在しますが、ウェイパーは自宅での中華料理作りにおいて、風味豊かでコクがあり、旨味を加えることができる万能調味料として大変重宝されています。
さらに、ウェイパーの特徴的な旨味は、パスタやちゃんこ鍋、お好み焼きや天ぷらなど、中華料理以外の料理にも活用されることがあります。
ウェイパーがない時の代用品
ウェイパーがない時は、どうすれば良いのでしょうか?ここで紹介する代用品を使えば、中華料理特有の風味を再現できます。
ウェイパーが手元にない時の一つの解決策は、鶏ガラスープを使うことです。ウェイパー特有の塩味に比べて鶏ガラスープは塩分控えめですので、このスープに少し塩を足すことで、中華料理の特徴的な風味を作り出すことができます。
また、市販のチキンスープの顆粒も便利です。例えば、味の素の「丸鶏がらスープ」は粉末状で、鶏エキスや野菜エキス、食塩、鶏油、アミノ酸調味料を含んでおり、鶏ガラスープとしても人気です。
中華風だしを使う方法もあります。たとえば、味の素から販売されている「味の素KK中華あじ」は、豚肉と鶏肉のエキスをベースにしたオイスターソース風の調味料です。
ウェイパーとは少し違いますが、似た味わいを出すことができます。使用する際は塩分を調節しながら使いましょう。
「香味ペースト」はウェイパーの優れた代用品です。豚肉と鶏肉のエキスをベースに、ネギ油や焦がしニンニク油、生姜などの香味野菜を加えているため、ウェイパーの野菜エキスに近い風味があります。このペーストは炒めご飯やスープ、肉や野菜の炒め物に使うと、中華料理の深みを引き出せます。
ウェイパーと創味シャンタン
ウェイパーの究極の代用品として「創味シャンタンDX」が挙げられます。ウェイパーはもともと創味食品が業務用に販売していた「創味シャンタン」が、後に廣記商行によって家庭用に変更されたものだからです。
「創味シャンタン」がウェイパーとして廣記商行により市販された当初、両社間で契約上の問題が発生しました。しかし、消費者にとっては製品の品質が最も重要です。
その後、廣記商行はチューブ型のウェイパーを発売し、創味食品も家庭用の「創味シャンタンDX」を市場に出しました。
これにより廣記商行は製造を他社に委託。ウェイパーと「創味シャンタンDX」は原材料が同じであり、製造者にこだわらなければ、どちらも中華料理の万能調味料としての役割を果たします。
まとめ
ウェイパーの代わりとして、「中華」を冠する調味料や鶏ガラスープ、または鶏ガラスープの素に塩や香味野菜を加える方法があります。これにより、ウェイパーと似た味わいを出すことができます。
Cook Doの「香味ペースト」は成分的にウェイパーに最も近く、製造元が変わる前のウェイパーと同じ味を持つ「創味シャンタンDX」も、製造者を気にしなければウェイパーとして十分機能します。
ウェイパーがない時は、これらを上手に使ってみましょう。