メダカには奥深い魅力があり、それぞれに個性があります。それぞれが輝く宝石のような存在であり、どれを選ぶかは一苦労です。
今回は、特に横から見たときの美しさに焦点を当て、おすすめのメダカをご紹介します。
横から見た時に綺麗なメダカ
横からメダカを鑑賞する際に注目すべきポイントは、体色、体型、鱗、ヒレの形状の4点です。
シンプルなメダカも魅力的ですが、改良された種類はさらに美しいです。重要なのは、自分の好みに合ったメダカを見つけることです。
以下では、横から見て美しいと思われるメダカをいくつか紹介します。
三色メダカ
朱色(オレンジ)、墨色(ブラック)・乳白色のまだら模様が特徴です。『透明鱗』『非透明鱗』そして『ラメ鱗』という、3つの異なる種類が存在します。
体型やヒレの形状は原種に近く、ヒカリ体型などの品種もあります。
紅白メダカ
「更紗メダカ」とも称される、白とオレンジ〜朱色の美しいまだら模様を持ちます。
この品種は、3色メダカから派生したもので、特に黒い模様が少ない個体を選択して繁殖させることにより、朱色と白の鮮やかなコントラストが特徴的。
黒い背景で飼育すると、その美しさが一層引き立ちます。また、この品種は3色メダカがベースになっているため、一般的に光を反射しない「透明鱗」の特徴を多く持っています。
普通体型、ダルマ体型、ヒカリ体型などがあり、ヒレの形状は原種に近い形からヒレ長のものまで様々です。
ブラックメダカ「オロチ」
黒系メダカの中でも、特に濃い黒色を持つ品種として知られています。
多くの黒系メダカは黒い容器で飼育することによって、その真っ黒な姿を現しますが、黒い容器以外では色が薄くなってしまい、完全な黒色を保つことが難しいです。
しかし、「オロチ」と呼ばれるこの品種は、背地反応がないため、どのような容器に入れられても色が落ちることがありません。
目の周囲やヒレを含む全身が黒く、黒色の特徴を極めたメダカと言えます。
楊貴妃メダカ
ヒメダカを基にして、その色合いをより深く鮮明にした改良品種。広島県で開発され、改良メダカの先駆けとなりました。体型、ヒレの形状は原種に近く、朱赤色の体色を特徴。
このメダカは丈夫な性質を持っているため、メダカの飼育が初めての人にも適しています。また、ビオトープや水槽のいずれの環境でも飼育することができます。
ダルマメダカ
ダルマメダカの一番の特徴は、その独特の『丸みを帯びた体形』にあります。
この品種は、ダルマ型の体系を持つメダカを選択的に交配し、特徴を安定させた結果生まれました。背骨が短いためにこのような短くて丸い体型が形成されます。
また、ダルマメダカと通常のメダカの特徴を併せ持つ「半ダルマメダカ」という中間的な体型のメダカもあり、こちらも同じく高い人気を誇っています。
マリアージュロングフィン
「マリアージュロングフィン」は、その華やかなヒレが目を惹く種です。長く流れるヒレは、まるで映画スターのような優雅さを放ちます。
この種は、エレガントな外見で多くのファンを魅了しています。
ドラゴンブルー
ドラゴンブルーは、横から見るとその神秘的な美しさが際立ちます。体に入るラメの輝きが特徴的で、透けるような青が神秘的な雰囲気を演出しています。
この種は、鮮やかな色彩と独特な外見で人気が高いです。
ご紹介してきたメダカはそれぞれに個性的な魅力を持ち、横からの眺めでその美しさを最大限に発揮します。自分の好みに合ったメダカを見つけて、その美しさを存分に楽しんでください。
横から見たメダカの魅力を引き出す飼育ポイントとおすすめの水槽
横からの姿を楽しむためのメダカ飼育では、室内での飼育が最適です。水槽選びの際に注目すべき3つのポイントは以下の通りです。
- 適切なサイズ
- 開口部の広さ
- デザイン
適切なサイズの選定:一匹あたり1リットルの水を目安にしていますが、これはあくまで基本的なガイドラインです。たくさんのメダカを飼育したい場合は、60サイズ以上の水槽が適切です。
水槽の開口部が狭いとメダカが酸欠になるリスクがあります。十分な酸素供給のためには、広い開口部の水槽が必要です。
水槽の見た目も大切なポイントです。プラスチック製とガラス製ではそれぞれメリットとデメリットが異なります。
ガラス製の水槽は傷がつきにくく、見た目が美しく長持ちしますが、重くて割れやすい点には注意が必要です。
一方で、プラスチック製の水槽は軽くて扱いやすいですが、傷がつきやすく耐久性に劣ります。特に30cm以上のサイズでは品数が少なく、価格が高くなることもあります。
水槽のデザインは個人の好みによりますが、ガラス製はその美しさでメダカを際立たせます。割れやすさや重さはあるものの、美しいメダカを楽しむためには重要な要素です。
適切なサイズとデザインを選んで、メダカ飼育の楽しさを満喫しましょう。
健康的で美しい体型のメダカの育て方
ここでは、メダカを健康的で美しい体型に育てるコツをご紹介します。
広い水槽で少数のメダカを飼育することで、彼らは健康的な体型を保つことができます。
飼育密度が低いと水質が良好に保たれ、エサも均等に行き渡ります。ストレスの少ない環境を作ることが、美しい体型のメダカを育てる鍵です。
特にヒレ長のメダカは強い水流に弱いため、ろ過装置やエアレーションによる水流に注意が必要です。ストレスが少なく、健康的な環境の中で育ったメダカは自然と美しくなります。
栄養バランスの良いエサを与え、定期的に水替えを行い、最適な環境を整えましょう。
名前の知名度に引かれることもありますが、大切なのはメダカ自身の魅力です。
インターネットでの情報も参考になりますが、実際に店舗やイベントに足を運んで、直感で「これだ!」と感じるメダカを選ぶ楽しみを体験してください。