特に坂道が多い場所や子供のいる家庭で重宝される電動自転車ですが、その高価格が購入の障壁となっています。平均的には10万円以上が普通で、手が出しにくい価格帯になっています。
そこで、新品の価格が手の届かない時に、中古品を選ぶという選択肢が浮上するかもしれませんが、その際のデメリットには注意が必要です。
この記事では、中古の電動自転車を避けるべき理由およびデメリットについて考察していきます。
中古の電動自転車購入のデメリットとは?
ここからは、中古の電動自転車を購入する際に直面する3つの主なデメリットについて詳しく説明していきます。
購入後に後悔しないためにも、これらのデメリットをしっかり把握しておきましょう。
使用済みバッテリーの劣化リスク
最初のデメリットは、使用済みのバッテリーが劣化している可能性があることです。
電動自転車のバッテリーは消耗品であり、新品でも寿命はおよそ3~4年とされています。使用頻度に関わらず、時間が経過すると劣化していきます。
そのため、「使用頻度が少ない」と謳われている中古品であっても安心できません。劣化したバッテリーは頻繁に充電が必要となり、充電してもすぐに切れてしまうことがあります。
バッテリーがなくなると自転車は重くなり、特に子供用シートが付いたモデルは30kgを超える重さになり、漕ぐのが一層困難になります。
中古の電動自転車には劣化したバッテリーが多く見られ、交換が必要になるケースがあります。
バッテリー単独で購入する場合、一般的に50,000円前後が相場となっています。中古の電動自転車を安く購入しても、すぐにバッテリーの交換が必要になる場合、結局は新品を購入するのとほとんど変わらないコストになる可能性があるのです。
中古電動自転車の実際の状態を把握するのが困難
中古の電動自転車を購入する際の第二のデメリットは、実際の状態を把握することが難しい点です。
中古の電動自転車は、少なくとも一度は他人に使われたものですから、外見だけではわからない劣化や問題が潜んでいる可能性があります。
例えば、錆びたチェーンや曲がったフレーム、パンクしているタイヤなど、見た目では判別しにくい問題が存在します。
実際に乗ってみて初めて気付く不具合も珍しくありません。たとえば、チェーンが外れていれば、ペダルを漕ぐことが危険になりますし、修理には手間と費用がかかります。
複数の修理が必要になると、その費用は数万円に上ることもあります。
特にオンラインのフリマアプリやオークションを利用しての購入の場合、商品を直接見ることができないため、外見がきれいでも、実際には様々な問題を抱えている可能性があります。
これが、中古の電動自転車を購入する際の大きなリスクとなります。
中古の電動自転車購入時にチェックすべきポイント
この部分では、中古の電動自転車を購入する際に注意すべき重要なポイントを3つに分けて紹介します。購入後に後悔しないよう、これらのポイントをしっかりと理解しておくことが大切です。
保証の有無の確認
中古の電動自転車を購入する際の大きなリスクの一つに、保証がないことが挙げられます。特に、盗難保証などの補償は新品購入時の大きなメリットですが、中古品ではそのような保証が付いていないことが多いです。
また、取扱説明書やスペアキー、充電器などの付属品の有無も中古品では不確実です。これらの部品が不足している場合、後で別途購入する必要が生じます。
使用年数の確認
中古の電動自転車を選ぶ際には、使用年数を確認することが重要です。特に、フリマアプリやオークションを通じて購入する場合、個人からの出品では自転車の状態が現状のままであることが多いです。
外見が綺麗であっても、使用年数が長ければ自転車全体の摩耗が進んでいる可能性があります。その結果、修理費用がかさんでしまい、新品を購入するのと同じくらいの出費になることもあります。
バッテリーの交換目安は3~4年ですから、5年以内の電動自転車であれば、比較的状態が良い可能性が高いです。しかし、実際の使用状況や保管方法によって劣化の度合いは異なりますので、慎重に確認することが必要です。
バッテリーの状態を入念に調べる
電動自転車の中心的な部品であるバッテリーの状態を確認することは、中古購入時に特に重要です。外見が新品のようであっても、バッテリーが正常に充電されない場合があります。
バッテリーの状態をチェックするのは難しいですが、個人間の取引の場合、「1回の充電でどれほどの距離を走行できるか」などの情報を詳細に確認することが重要です。
中古車専門店では、バッテリーの状態を専門家がチェックしてくれるため、より安心できます。また、新品のバッテリーに交換している場合や、何か問題があった際の保証が付いている場合もありますので、そういった点も購入の際に確認すると良いでしょう。
付属品の有無をチェック
中古の電動自転車を選ぶ際、付属品の有無を確認することが必須です。安価な中古品の場合、充電器が含まれていないことがあります。
充電器はメーカーによって異なるので、すでに持っている充電器が新しい電動自転車のバッテリーに合うかどうかを確認することが重要です。
また、付属品が欠けている場合、それらをどのようにして入手するかも大切な考慮点です。特に生産が終了しているモデルの場合、適合する付属品を見つけるのが難しいこともあるので、中古品を選ぶ際は「必要な付属品を自分で用意できるかどうか」を確認しましょう。
中古の電動自転車を購入する際には、使用年数やバッテリーの状態を入念にチェックし、納得がいくまで調査することが重要です。商品の状態を適切に評価し、販売している専門店での購入がおすすめされます。