今回の記事では、降雨量3mmがどのくらいなのか?スポーツやイベントなどへの影響や降雪量との表記の違いについても解説していきます。
降水量3mmはどのくらい?
降水量3mmとは、地面に落ちた雨が溜まり、その水の深さが3mmになることを示します。これは、通常の雨と弱い雨の中間を意味し、主にミリメートル単位で測定されます。
降水量は雨や雪、霰(あられ)、雹(ひょう)などの体積を指しますが、降雨量は雨だけ、降雪量は雪だけの量を表します。
降水量3mmは雪で何cm?
降水量3mmとは、地面に落ちた水が流れずに3mmの深さで溜まることを意味します。
例えば、1時間で3mmの降水量とは、その1時間の間に雨の深さが3mmになることを示しており、これは標準的な雨量を表します。3mm未満の降水量は弱い雨や小雨と分類されます。
雪の日は、降水量で示される数値は、降った雪を溶かして水にした状態の測定値となります。雪の種類にもよりますが、降水量3mmの場合に積もる雪の厚さは約3cmです。
降水量と降雨量の違いや降水確率について
降水量は、雨、雪、霰、雹を含む総体積を指しますが、降雨量は雨だけの量を意味します。降雪量は雪だけを測るもので、雪の降水量を計る際はヒーターで溶かしてから水分を計測します。
一方、降水確率は、特定の場所で1mm以上の雨が降る確率を示し、降水量とは異なる概念です。
降水確率は過去のデータに基づくもので、100回中80回1mm以上の雨が降った場合、その確率は80%となります。降水確率が100%でも、必ず大雨が降るわけではなく、1mmの降水量の場合もあります。
降水量3mmが日常生活に与える影響
降水量3mmはいわゆる本降りの雨を表し、日常生活に影響を及ぼします。歩行者は水溜りや車の水しぶきに注意が必要です。
雨の音で車の音が消されることもあるので、周りの車両に注意することが大切です。1mm以上の降水量では傘の使用が推奨され、3mmの降水量では傘を使わないとすぐに濡れてしまうため、傘は必需品です。
歩行者に及ぼす影響
降水量3mmの際、雨は十分に強く、歩く人々は体や服が濡れる問題に直面します。このような状況では水溜まりができやすく、特に靴の汚れに注意が必要です。
また、車道の近くを歩く時は、車が通過することで水しぶきが飛ぶ可能性があるため、注意深く歩くことが重要です。
雨の音によって近くの自動車や自転車の音が聞こえにくくなることもあるので、周囲の車両に対しても警戒する必要があります。
乗り物に及ぼす影響
降水量3mmという雨量は、自転車やバイクの使用に影響を与えるため、できるだけ他の交通手段を選ぶことが望ましいです。
自転車やバイクを使う場合は、レインコートを着用し、視界が悪くなることや滑りやすい路面に注意を払いましょう。
また、雨がどの程度降っているかを気象予報で確認し、安全に配慮した行動をとることが重要です。
自動車を運転する際には、晴れた日に比べてさらに慎重な運転が求められます。雨天時の運転では、ワイパーの使用が必要となり視界が悪くなりがちなので、歩行者や自転車に対しても特に注意が必要です。
高速道路では、降水量が3mmでも速度を80km/h以下に抑えることで、事故のリスクを低減できます。
一方、飛行機の運航には通常、雨は大きな影響を与えませんが、台風のような強風の場合は欠航になることがあります。
また、降雪の場合は、視界不良や滑走路の積雪が飛行機の運航に影響を及ぼす可能性があり、除雪作業による遅延や滑りやすくなった路面が原因で、積雪が1.3cm以上の場合には欠航になることがあります。
そのため、飛行機を利用する際には、特に冬季には天候の変化に注意が必要です。
レジャー・イベントへの影響
降水量3mmは、屋外のレジャーやイベントに影響を及ぼす可能性があります。
例えば、テーマパークや遊園地は営業を続けるものの、安全上の理由から一部のアトラクション、特に高速で運行するジェットコースターなどは運休することがあります。
屋外で行われる運動会などのイベントは、降水量3mmを基準に中止の判断がなされることが多いですが、マラソン大会などは降水量3mmでも通常通り開催されることがあります。
マラソン大会は、雨天時でも特に支障がないとされており、参加者は適切なレインウェアを着用して走ることが一般的です。ただし、子どもを対象とした大会などは、安全を考慮して中止される可能性もあります。
このように、降水量3mmの天候は屋外でのさまざまな活動に影響を与える可能性があり、各イベントやアクティビティに応じて適切な対策や判断が求められます。特に安全に関わる活動については、気象条件をよく確認し、必要に応じて計画を見直すことが重要です。
アウトドア活動への影響
降水量3mmはアウトドア活動にも影響を及ぼしますが、適切な準備があれば楽しむことが可能です。
釣りでは、雨具や道具の防水対策をすれば安全に楽しめますが、岩場や水辺が特に滑りやすくなりますので、歩く際はゆっくりと慎重に行動しましょう。
降水量が5mm以上になると予報されている場合は、安全面を考慮して釣りを中止することが賢明です。
キャンプでは、テントの設営や撤収が難しくなり、また滑りやすい足場は危険を伴いますので、中止を検討するのが良いでしょう。
雨の中でキャンプをすると、テント内への浸水や濡れたテントの持ち帰りが困難になることがあります。さらに、川の増水や山道が滑りやすくなることで、アウトドア体験の楽しさが減少し、危険性が高まる可能性があります。
登山時の場合はさらに危険です。降水量が3mmを超えると、視界は悪くなり、山道も滑りやすくなるため、事故のリスクが高まります。
低体温症のリスクも高まるため、降水量3mm以上の場合は登山を控えるのが望ましいです。降水量が2mm以下であっても、長時間雨が続くと予想される場合は、中止を考慮すべきです。
登山者は、常に最新の気象情報をチェックし、安全な判断を下すために準備を整えておくことが大切です。
気象庁の予報によると、降水量3mmという予報は、実際には3mmから3.9mmの降水量を指すことがあるため、2mmの予報が出ている場合でも、アウトドア活動の中止を検討し始めるのが無難です。
スポーツへ及ぼす影響
降水量3mmは、スポーツイベントへの影響が競技種目によって異なりますが、グランドのコンディションが問題なければ、多くのイベントは予定通りに進行します。
例えば、陸上競技は、道具を使わない種目では雨での中止は稀で、降水量が3mmであっても通常どおり開催されることが多いです。
ただし、投てきや棒高跳びのような種目は、濡れた道具や着地点が滑りやすくなるため、安全を考慮して早めに中止を決定することもあります。また、強風や雷、雪の影響で中断や中止になる場合もあります。
一方で、プロサッカーの場合、芝生のグラウンドのため雨の影響を受けにくく、雷雨や台風でない限り中止になることはあまりありません。
プロ野球では、2mm程度の降水量では通常通り試合が行われ、5mm以上になると中止を検討します。しかし、降水量が少なくても長時間続く雨は中止の理由になります。
ゴルフは、適切な防水装備を使用すれば、降水量3mmでもプレイが可能ですが、5mm以上の降水量では中止が賢明です。
雨天のゴルフは技術的に難しくなるため、初心者は2mmの降水量でも中止を検討することが推奨されます。プロゴルフにおいては、雷雨や豪雨でなければ中止になることは少ないです。