2018年プロ野球もクライマックスシリーズ(CS)が大詰めを迎えています。
CS(クライマックスシリーズ)については、反対する意見や廃止論が毎年のように浮上していますね。
その理由についてや、CSのルールや歴史についてなど、
気になる話題についてみていきます。
クライマックスシリーズ(CS)のルールや歴史について
クライマックスシリーズとは、日本野球機構により2007年のシーズンから導入されてきました。
導入された経緯としては、2004~2006年の3シーズンにパ・リーグの方で実施されたプレーオフ制度がきっかけとなります。
当時のプレーオフ制度が興行的に成功を収めたことで、セ・リーグにも導入されることとなり、2007年から両リーグ共にクライマックスシリーズが導入されることとなったわけです。
ちなみに、当初はポストシーズンゲームなどと呼ばれていましたが、ファンからネーミング案を一般公募した結果、1948通(メール1438通、はがき510件)の中から決まりました。
以来、クライマックスシリーズやCSと呼ばれ、現在にいたっています。
クライマックスシリーズ(CS)のルールとは?
クライマックスシリーズは、レギュラーシーズンにおける成績が3位以上のチームが進出して日本シリーズの出場権を争います。
まずは、ファーストステージにて、レギュラーシーズン2位及び3位球団が2位球団の本拠地で3試合制で対戦。
勝利数が多い球団がファイナルステージに進出。
3試合終了時点での対戦成績が1勝1敗1分もしくは3分と同じ勝敗数となった場合は、レギュラーシーズン2位球団が勝者となります。
ファイナルステージでは、リーグ優勝球団とファーストステージの勝者が、リーグ優勝球団の本拠地にて6試合制で対戦。
リーグ優勝者には1勝のアドバンテージが与えられます。
このアドバンテージを含め、最初に4勝した球団が日本シリーズ出場の権利を得るわけです。
引き分けて勝数がおなじになった場合は、リーグ優勝球団が勝者となります。
過去のセ・パ両リーグのクライマックスシリーズ優勝チームは下記の通りです。
開催年 | セ・リーグ勝者 | パ・リーグ勝者 |
2007年 | 中日(2位) | 日本ハム(1位) |
2008年 | 巨人(1位) | 西武(1位) |
2009年 | 巨人(1位) | 日本ハム(1位) |
2010年 | 中日(1位) | ロッテ(3位) |
2011年 | 中日(1位) | ソフトバンク(1位) |
2012年 | 巨人(1位) | 日本ハム(1位) |
2013年 | 巨人(1位) | 楽天(1位) |
2014年 | 阪神(2位) | ソフトバンク(1位) |
2015年 | ヤクルト(1位) | ソフトバンク(1位) |
2016年 | 広島(1位) | 日本ハム(1位) |
2017年 | DeNA(3位) | ソフトバンク(1位) |
2018年 | 広島(1位) | ソフトバンク(2位) |
※( )はレギュラーシーズン順位
太字は日本シリーズ優勝チーム
クライマックスシリーズ(CS)反対や廃止論について
なぜ、毎年のように「CS反対!」「CSは廃止するべきだ!」との議論が浮上するのでしょうか?
2017年の広島カープは、ペナントレースを88勝51敗4引き分け、貯金37というぶっちりぎりの成績でセ・リーグ優勝を果たしました。
しかし、クライマックスシリーズでは、14・5ゲームもの大差を付けた3位のDeNAにまさかの敗退。
ネット上では、広島ファンのみならず、「こんなことがあってよいのか…」「日本一の価値って何なの?」と、CS制度を疑問視する声が多くあがっていました。
そして、2018年のパ・リーグでも同様のことが起こってしまいましたね。
2位のソフトバンクに6.5ゲーム差をつけて圧倒的な強さでパ・リーグを制覇した西武ライオンズが、クライマックスシリーズファイナルステージでソフトバンクに敗れました。
143試合、交流戦も含めて戦い抜いて手にしたリーグ優勝の価値がたった1勝のアドバンテージだけでは寂しすぎます。
CSルールの改善提案としては、
- レシュラーシーズンで10ゲーム以上の差がついた場合はアドバンテージを2勝にする。
- 勝率5割以下の球団はCS進出を認めない、もしくは罰金を支払うなどペナルティを与える。
などといった意見もありますが、一方でCSには敗者復活戦や弱者救済措置などの意味合いもあり、リーグ優勝が絶望的になったチームにとって「下剋上」による日本一になる夢を残してほしいという根強い意見もあるようです。
いずれにしても、2018年パ・リーグも2位のソフトバンクが日本シリーズ進出を決めたことで西武ファンを中心にCS反対&廃止論が浮上する可能性が高いですね。
今回も最後までお読みくださって
本当にありがとうございました。