岩盤浴は、温かい石に寝転び、体の新陳代謝を促進し不要なものを排出するリラクゼーション法で心身のリフレッシュに役立ちます。
通常、岩盤浴でかく汗はシャワーで流すべきではないとされます。これにはちゃんとした理由があります。
この記事では、岩盤浴でかく汗の秘密と、それを楽しむ効果的な方法について詳しくお話しします。快適な岩盤浴体験のために、ぜひお読みください。
岩盤浴での発汗量と脱水予防
岩盤浴による発汗量は個人差があり、飲んだ水分量にも左右されます。平均で「450ml~500ml」の汗をかくとされています。そのため、適切な水分補給がとても大切です。
岩盤浴の温度は普通40℃以上に保たれるため、水分補給を怠ると脱水症状や熱中症のリスクが高まります。
多くの施設ではウォーターサーバーを設置しており、定期的な水分補給が推奨されています。水分補給には、体温変化を防ぐために「常温の水」が適しています。
岩盤浴時の水分補給タイミング
脱水や熱中症を予防するためには、岩盤浴の際に「入浴前」「休憩中」「入浴後」の3回の水分補給を必ず行うことが重要です。入浴中も、施設によってはペットボトルでの水分補給が可能です。
水分補給の目安量は、入浴前と休憩中にそれぞれ150ml~200ml、入浴後に200ml~250ml。必要に応じて、これ以上の量を摂ることも肝心です。
水分不足が及ぼす影響
人体は約60%が水分で構成されています。岩盤浴などでこの水分が失われていく時の体に起きる影響についてみていきましょう。
・体重の2%の水分が失われた場合:喉の渇き
・体重の3%の水分が失われた場合:集中力の低下、強い渇き、食欲不振
・体重の4%の水分が失われた場合:体温の上昇、疲労、イライラ、尿の量が減る
・体重の5%の水分が失われた場合:頭痛
・体重の6%の水分が失われた場合:呼吸困難
・体重の8%~10%の水分が失われた場合:筋肉けいれん
・体重の20%以上の水分が失われた場合:尿が出なくなる、死亡のリスク
これらはいずれも重大な影響を及ぼします。水分補給の重要性を理解することが大切です。
岩盤浴後に汗をそのままにする理由
岩盤浴でかく汗は皮脂腺から分泌されるもので、この汗には天然の保湿成分が含まれています。これにより肌の乾燥を防ぎ、潤いを保つことができるため、シャワーで流す必要はありません。
もし汗が気になる場合は、タオルで軽く拭き取るか、汗が乾いてからさっとシャワーを浴びると良いでしょう。
岩盤浴でかく皮脂腺の汗には、体内に蓄積された老廃物や化学物質、酸化した脂を排出する効果があります。
また、この特殊な汗をかくためには、30km走るか、2時間以上のエクササイズが必要とされています。このように岩盤浴で得られる汗は、健康や美容に大きな利点をもたらします。
過剰な発汗のリスクと岩盤浴での効果的な水分補給法
岩盤浴は心身をリフレッシュさせるのに効果的ですが、過剰な発汗により体内の水分やミネラル、ビタミンが失われることもあります。そのため、岩盤浴は3セットまでに留めることが望ましいです。
効果的な岩盤浴の進め方
岩盤浴を最大限に楽しむための方法を見てみましょう。
1. 入浴前には水分を補給します。
2. 足湯やシャワーで約10分間体を温めて、発汗しやすい状態にします。
3. 岩盤浴でうつ伏せになり、5分から10分間リラックスします。
4. 次に仰向けで10分から15分間寝転びます。
5. 15分から20分の休憩をとりながら水分補給をします。
6. これらのステップを2セットか3セット繰り返します。
7. 入浴後にも水分補給を忘れずに行います。
この流れに沿って岩盤浴を楽しんでください。
水分補給の種類と重要性
岩盤浴中の水分補給には、普通の水だけでは不十分な場合があります。単純な水分補給では失われたミネラルを補充できず、血液の濃度が薄まり、体がだるく感じられることがあります。
ミネラルウォーターにはミネラルが含まれていますが、体への吸収が遅いというデメリットがあります。このため、ミネラル・糖分・塩分を含むスポーツドリンクの摂取が推奨されています。
これらは即効性があり、岩盤浴中の効果的な水分補給に最適です。
まとめ
岩盤浴は心と体をリフレッシュさせる素晴らしい方法ですが、その際には「入浴前」「休憩時」「入浴後」の水分補給が不可欠です。
これは脱水症状や熱中症の予防に重要です。特に、ミネラルや糖分、塩分がバランス良く含まれたスポーツドリンクがおすすめされます。
これらの成分は体内で失われた要素をすばやく補い、効果的な水分補給を助けます。岩盤浴を安全に、そして心地よく楽しむためには、水分補給を欠かさないことが重要です。